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「低音の美味しさ」ALAPHO第四回練習レポート

さて、早いもので4回目の練習をむかえました。
レポはうんちく係のさこが今回もお届けしますー。

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今日は少し長めに時間を取って、最初2時間ほどは弦と管でわかれて(分奏)の練習。
普段、弦楽器に埋もれてて曖昧になってる部分とかがはっきりと見えるので、
自分たちの音をアンサンブルの中でどうなっているのかの立ち位置とかを改めて確認。

あたくしは管分奏におじゃましとりましたが、
弦の音が聞こえないと、なんだか別の曲のような感じに聞こえてきたりして、
これはこれで面白いのです(練習している方は目印がなくなったりで大変だと思いますが…)
オーケストラ全体もそうですが、個別の音もどことなくしっとりとしてるところは
やはりアラフォーなプレイヤーならではですかねえ。

ちなみに、エニグマは指揮者自ら管分奏で指示出しをしてましたが
ハイバリでは降り番である代表がちょんと椅子に座ってメトロノーム代わり(by代表)を。
使えるものはなんでも…なのもアラフォーだからですかねえ。

後半はもちろんオーケストラ全体での練習。

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分奏をやった後でそれぞれのパートがまとまった分だけ、
今回はいつにも増してコンパクトな感じに。

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もちろん、技術的に難しいところなどの課題はまだまだたくさんありますが、
オーケストラとしての塊でとらえると、指揮者こーのさんはじめ
結構手応えはつかめているのかなあ、と聞いている側にも伝わってきます。
(まあいい大人なんだから、うまく効率のいいポイントを掴めってことなのかも…/苦笑)

 

…で。毎度雰囲気ばかりお伝えするのもアレなので
(…毎回オレ書いてるから描写そうそう変わりませんorz しかも小ネタ取り上げるの苦手だしorz)
今回はいつもと違うことも書いてみたいなと。

というのも、今回、低音側でのほーんと聞いていたのですが、
2人しか居ないはずのコンバスがエラくしっかりしたイケイケボイスさんだったのに驚いたのですよ。

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ちなみに、お二方ともごつい雰囲気など一切ない(笑)女性なのですが、
せっかくのお仕事お休みの日の練習だからと持参したマイ楽器がなんと5弦バス。
コントラバス(ロックなどで使うベースもですが)は、基本4本しか弦がないのですが、
好みで1本下に付け加えることができる(というか付け加えたものが存在する)んですよね、実は。

元来低音フェチなアタクシとしては、この朗々と響くベース音にコロリといきまして。
エニグマ、作曲者のスコアにはFinaleにオルガンを任意で入れる指示があるのですが(今回はオルガンは出ませんよー)
この楽譜の一番下の音は4弦じゃ出せないんですよ、と嬉しそうに語るのがまたカッコ良かったです。
オクターブ下に1つ音があるだけで、高音の艶も明らかに変わるから不思議なんですよね。

そして近くにはこれまた特殊楽器であるコントラファゴットもなかなか良い低音が。
木管らしからぬ存在感&重量感ある楽器でして、
(持ち上げては吹けません。しかもこれ、ケースにしまうのにパーツにバラせないってオレ初めて知りました…w)
出番こそファゴットより少ないものの、なかなかパンチのある音は金管にも負けません。
実際、チューバ&トロンボーンと一緒の音を吹いているのに、くっきりと聞こえるもんなあ。

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ちょっと低音寄りの席に座ってじーっと聴いてみるのもまた面白いのではないかな、と
思った今回のリハーサルでした。

 

終わってからは、いつにない大人数で、昼間(15時ですが…)からビールに中華で打ち上げ。
普段平日だと打ち上げは難しい…という方たちと、普段と方向の違うお話出来て楽しかったです。
なぜか自分の前3人が阪神ファンだったのは謎ですが(偶然とはいえ3人だよ3人w

みなさま、今回もお疲れ様でした!

「アラフォーの特徴?」ALAPHO第三回練習レポート

ALAPHO20140211

今回の練習日誌はゆーこま(前半)、さこ(後半)の2名でお送りします。

祝日の11日の夕方新宿某所にて、第3回目の練習が行われました。出席状況は上々。

今回はヴァイオリンさんが比較的多い感じです。ちょっとヴィオラさんが少なかったかな。

この日の練習はハイバリからでした。

ハイバリではトロンボーンの出番はないのですが、練習の最初から準備万端体制で席に座っておられ、指揮者の河野さんが「あれ?エニグマからだっけ?」と驚く一面も。やる気満々なトロンボーンメンバーは大人な貫禄です。

普段は一応ヴァイオリンを弾く私ですが、今回は演奏会当日の都合があわずお手伝い担当です。この日もiPadに入れたスコア片手に練習を見学。

今回の練習は全体を把握する目的で、変奏ごとにピックアップするのではなく、全体を通す練習を中心に行いました。

ALAPHOな皆さんの演奏を聴くのは第1回目練習以来ですが、さすがに3回目ということもあり、徐々に音もまとまってきて、それぞれのパートのしたいことも感じ取れるようになってきたように思います。

休憩を挟んだ後半はエニグマです。

今回はいつもと変わって第10変奏から練習スタート。

そう、いつも順番通りだと、どうしても時間配分的に終わりのほうが駆け足になりがちですしね。

しかし、そうするとフィナーレ練習し終わったら、練習終わった感が出てしまうのが悩み?(笑

聞いていて感じるのは、練習ごとに確実に出てくる音が変わってきていること。

何かが足されていて、それを周りの誰かが受け取って、ぴこんとフラグが立つ緩やかな波紋。

テンポ感も安定してきたので、曲としてもまとまってきた感じが見えます。

(ただ、お休みの人などが多いパートは、パート内の共有がもう一歩必要かも…?)

個人的には木管中音部とコントラバスの安定感がすごいと感じました。

コントラバス(&チェロ)-ファゴット-チューバ(&低音トロンボーン)の低音部のやりとりもなかなか美味しいですよ。

本番も楽しみです!

要所要所は返しながらもテンポのいいこーのさんの進め方で、

一巡した時には若干時間が余るくらいで、もう一度指揮者的に気になったところを返して、フィナーレで終わりました。

途中、アラフォーの特徴ってなんだろう、という指揮者の疑問に、誰かがぼそっと「メタボ・・・」と呟いた声が響き渡り、爆笑の渦に巻き込まれました。

果たして本番当日の演奏に「メタボ要素」が取り入れられるかは、演奏会当日のお楽しみということで(笑)

練習後はメタボを推進すべく(?)20名程でぞろぞろと歌舞伎町の四川料理のお店に繰り出し、多いに食べて飲みました。

みなさま、祝日に長丁場お疲れ様でした。

次回は3/2の日曜日になります。よろしくお願いいたします。

変えていく面白さ

自称27歳・リアルはアラフォーのこーのさんからバトンタッチされました、
ウンチク語りには定評のある(笑)広報スタッフのさこです。

まあでもね、含蓄ある話とか振られてもね、
ほら、最初っからカタいハナシは疲れるだけだと思うのでw
どうして交響曲とかじゃないのー?みたいな話をまずは軽く。

今回の2曲、「変奏曲」が並びました。
最初はね、交響曲とかももちろん上がりました。選曲に。
でも、なんとなくプログラムとして組んでみるとちょっと座らない。
かといって、大曲の組曲系は本当に大きくて、
アラフォーになっていろいろ思い通りに書けるようになった作曲者が
嬉しくなってヒャッハー☆と全力を入れるので
クセとか作曲者の思い入れとかが強すぎて、これもちょっと座らない。
(まあロミジュリみたいに年齢的にどうよというのももちろんありw)
のぶさんのお誕生日なんだから、あまりにネクラなプログラムも避けたいし、
(ほら、トシがトシだから、こじれるとどろどろぐっちゃんになっちゃうわけでw)
特殊な楽器が増えちゃうと奏者も限定されちゃうし、とウラもちょびっと含み。

変奏曲ってそれでいくと、結構お買い得商品なのですよ。
一番最初にメインテーマがやってきて、
それを元にして作曲家が手を変え品を変え料理していく。
メインテーマに共感できなくても、手を変えた先とか、ふと見せるウラとか
どこかにちょっと引っかかることができる…それだけの素材が用意されてるのです。

自分もね、学生時代にはそこまでは思ってなかったのですが、
この年になるとまあそれなりにウラもオモテもタテマエもホンネも見るわけで
だからこそ「変わるものがある」ことも「変わらないでいたい」こともわかる。
作曲家だって同じで、
だから若い頃の変奏曲みたいにテクニックだけ見せるところから
もう少し別の側面に光を当てたいとか、一方向に縛られない魅せ方ができるからこそ
それを演奏する側も汲み取って、また自分の多方面をそこにぶつけられる。
ーーそんな面白さがあるんじゃないかな、と思うのです。

自分は年を取ることに抵抗はなかったのですが、
正直、アラフォーって姿が見えなかったのです。ここ何年も。
でも、今回のみなさまに引っ張ってもらって、ちょっとアラフォーって面白いかも、
変化することって楽しいかも、と思えるようになりました(大まじめに)。
なので、それを曲や演奏を言葉にするという形で
みなさまに少しでもお伝えできればなあ、と思っています。

アラフォーオケ、楽しいですよ(スタッフのオレも!)。