中継チームの仕事(前編)

こんにちは。アラフォー演奏会のインターネット中継を担当しましたナカムラと申します。

インターネットで演奏会中継をご視聴頂いた皆様、どうも有難うございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

今回、この中継を楽しみにしてくださった皆様の期待に応えるべく、我が中継チームは掛け値無く持てる力を存分に持ち寄って中継に臨みました。

その中継自体が我々中継チームの成果物であり、「視聴者の皆様に楽しんで頂く」というところまでが本来のミッションでしたが、ここにその活動を振り返る場を与えて頂きました。せっかくですので自らの活動メモとして書き留めておこうと思います。

中継と一言で言っても、実に様々な要素から成り立っていますので、一つ一つ順を追って見て行きましょう。

【1】 現場調査

どんなプロジェクトもまずは現場調査から。

今回ホールの現地調査に行ったのはまだ 2 月初旬、確か記録的大雪の翌日の寒い日でした。そう、本番 3 ヶ月前からアラフォー中継プロジェクト・チーム (といっても当時はまだ一人体制でしたが…) は動いていたのです。

そこではホールの大きさ確認、中継ベースの場所決定および広さやパッチ・パネル、電源アウトレット位置確認、インターネット接続性確認、カメラ位置・台数検討…というような事柄を行います。

実際に現場を見ることで、必要なケーブルの種類や長さなどを把握し、当日の装備を整えるのです。

今回は諸々検討して中継ベースを映写室に決定しました。

【2】 中継品質の設定

次に、現場調査で得た情報を基に、どのような品質で中継するかを決定します。

今はスマートフォンが一台有ればすぐに生中継が始められる時代です。とりたてて知識など無くても直感的に操作するだけであっという間に世界を相手に発信出来てしまう訳ですが、やはりお手軽なだけあって、品質面では圧倒的に劣ります。

オーケストラの演奏会の中継においては、この品質の低さは命取りになります。特に、主役である “音楽” を伝えるための音声の品質が低いだけで、大半の視聴者の皆様の関心は一気に削がれる事になります。

今回は(も)、業務用の映像・音声機材を中心に使用し、音声だけでなく映像も出来うる限りの高品質でお届けする事をゴールに設定しました。

───中編に続く。


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