月別アーカイブ: 2014年5月

ALAPHO’s design works

以前、粒オケでデザイン関係を携わったこともあり、今回もロゴ・チラシ・パンフレットのデザインをやらせていただきました。
DTPは以前の仕事でもあったので、その経験を活かして所属常設オケや企画一発オケで、たびたびこのようなお仕事をいただきます。
現在は所属オケも変わり、仕事でもWebデザインが殆どなので、今回は久々にオケ関連の紙媒体のデザインとなりました。

さて、まずロゴについてなのですが、左側の丸いマークにつきまして。
緑と紫色を使ったことには実は訳がありまして、
・緑色=5月の誕生石エメラルドのグリーン
・紫色=よしのぶゆうこりんの好きなスミレの紫
ということで、この2色を基調としました。

普段あまりデザインで使用しない色の組み合わせですが、チラシやパンフなどで敢えて他の色を抑えることでこの2色が映え、結果的に印象的で一般的な組み合わせの悪い色というイメージを払拭できました。
また、チラシとパンフ、ロゴのテキスト部分は100%のブラックでは無く、すべて90%のグレーにしてあります。これは上記2色の印象を下げないため、かつ長文テキストを視覚的に読みづらくさせないため、選んだグレーでした。

円形ロゴの右下が1/4程度欠けている点ですが「40歳なんてまだまだヒヨッコで、これからが本番なんだよ。不完全なんだよ。」ということを勝手に意識しております。

チラシとパンフの表1で使用している幾何学的な波線ですが、これは「VARIATIONS」ということで、40年という月日を経た人間の柔軟さ、状況に応じて変幻自在な行動、思想を感じ、表現し、行動できる、というイメージで使用しています。
実は以前、ニューヨーク・フィルのWebサイトなどでこのような波線を印象的に使用したデザインを採用していて、いつか自分でも使ってみたいと考えていました。(つまりパクリ?)

というように、今回は制約が殆ど無く、同時に載せなければならないテキストも少なく、デザイン的に自由にやらせて貰ったのでとても楽しく作業ができました。

ありがとうございました。

Printing & Logo design – シウタロ工房

運営メンバーからひとこと(その1)

ども、広報担当のさこです。
今回のblog、そういえば運営メンバーにほとんど書いてもらってなかったと
終わってから気づきました(遅
せっかくなので、メンバーにもひとこと…と思ったら
結構しっかりとみんな書いてもらえたので、2回に分けてお届けします。

■コンマス
「いちろーさん、アラフォーオケでコンサートマスターをおねがいしたいんだけど、いい?」
「あ、いいよー」

というわけで、私・いちろーはコンサートマスターをやっていました。

コンサートマスターって、なんなんでしょうね。

オーケストラのど真ん中に座っている人。
バイオリンの最前列に座っている人。
指揮者のすぐ横にいる人。

メンバーから「これどうやってひけばいいの?」と聞かれる人。
指揮者から「ここ、こういうふうにして欲しいからよろしくね」と言われる人。
とかなんとか。

私自身は、どんなふうに演奏してきたのかな―?と振り返ってみると
「あなたはどうやりたいの?」とまわりを観察して
「それなら私はこうやってみよう」とか
「それでも私はこう思うよ」とか思いつつ練習会でも演奏を続けてきました。

今回参加したメンバーは本当にみなさん責任感が強くて
「ココがひけなくてだめだ!」
「もっと、やりたいことがあるのにできない!」
という声や、そんな思いのこもったため息が練習会での演奏の合間には聞こえてきました。

それどころか、演奏中にも声にならない声がいくつも……。

難しい曲ではありましたが、練習を重ねるごとに私もみなさんも
様子が変わっていきました。それがうれしかった!

弾けなかったところが弾けるようになったり、
どこをひいているかがわからなかったのが
「ああ、こんな仕組みだったのか!おもしろい!」
という具合に理解が深まって、はじめはぎこちなかったアンサンブルも
親密になっていったように思います。

「またやりたいなぁ」と思ってしまった。

来場者のみなさんも
中継視聴者のみなさんも
ブログを読んでくださっているみなさんも

いつかどこかで音楽を通して、また出会えるのを楽しみにしています。

最後に、
今回ご一緒した出演メンバー・スタッフのみんな、ありがとう!

いちろーた

■木管世話役
今回、代表から直々のご指名をいただきまして、木管世話役を務めさせていただきました。木管パートはおそらくアラフォー率が最も高かったパートではないかと思うのですが、さすがは大人、お仕事などでお忙しい中、限られた練習時間で最大限のパフォーマンスを発揮する術をみなさんご存じだったようで、本番に向けての調整が素晴らしかったですね。
世話役としての仕事なんてたいして何もしなかったのに、大人な木管パートの皆さんに支えられて演奏会は大成功でした。どうもありがとうございました!(まつ)

■Vc世話役
いやー。終わってしまいましたね。
Vcトップの御仁が演奏に集中できるようにと、運営と奏者の連絡(雑務)役をやっておりました。
まだまだアラフォーとは名ばかりの若輩者で、みんなの協力に支えられて何とか仕事をこなすことができました。
そして沢山のことを学ぶ機会をくださった代表に感謝したいと思います。
まさしく、美味しいものに釣られ“そんなクマー(AA略)”状態だったわけですがそれは置いておいて。
ありがとうございました。

一回限りの演奏会。一期一会。
同じ顔ぶれで演奏することはもうないけれど、出会った縁を大切にしたい。
音楽を続けていればまたどこかで出逢える。楽しみが増えました。
アラフォー万歳!!!(Vc世話役 多田)

■打楽器世話役
Twitterでのぶさんが面白いことをつぶやいてるなーと眺めていたら、
あれよあれよという間に話が現実味を帯び、
気がついたら打楽器世話役のお役を仰せつかっておりました(笑)

僕自身、立ち上がった当初はよくわかっていなかったALAPHOの概念も、
凄腕な運営陣が具体的な施策を打ち出すたび姿ハッキリとしてきて、
最終的にこんな形になるとは思いもしませんでした。

僕はと言えば世話役とは名ばかりで、やっていたのは楽器の手配くらい。
それでもメンバーの一員として、このプロジェクトに参加できて刺激的でした。

打楽器のメンバーも、バックグラウンドの違う皆さんが集まってくれて、
一味違うサウンドがお届けできたのではないかと思っています。

のぶさん、皆さん どうもありがとう。
またどこかでご一緒しましょう。

■庶務
アラフォーなのに 楽器もオーケストラも初心者なので
「オケの演奏会ってどうやって作るのか 見たい」
と ずっとお願いしていたら
代表が 庶務という名前のOJT席をくださいました

百戦錬磨の凄腕運営陣でも
バタバタするときはするし
非常事態には竦むし
でも そこからいかに早く立ち直ってまた走り出すか は
メンバーが どれだけリーダーを好きか というところによるのだ と感じました
みんなが 代表のことを 大好きだから あんなに心に残る良い演奏会になったのですね

運営のことも 演奏のことも ほかのことも
たくさん たくさん 勉強させていただきました
のぶさん 皆様 ありがとう

■会計
会計とウェブサイト立ち上げを担当した小又です。
今回は自身オケ活動開始以来初の純粋な運営メンバーとしての参加、実際に参加したのは、練習2回と運営会議2回のみ。それでも支障なく役割が果たせたのはなぜか、これを考える度にあらためてALAPHOの一員であったことを誇りに思います。
この参加を通して、仕事とプライベートについての「次の5年の過ごし方」のヒントもいただけた気がします。ありがとうございました。

■広報
思えば、30への憧れは10代の半ばから持っていたというのに、
その30になったら目標がなくなってしまっていた自分。
今回「演奏会の2ヶ月前にアラフォーになる」という
タマゴだかヒヨコだかのアラフォーで皆様の後ろにくっついて追いかけてみて
アラフォーすげぇって思ったし40歳やその後があらためて楽しみになってきました。

オケの構成楽器が触れない自分なりに、少しでも音や雰囲気や楽しさが
みなさまに伝わればと雑文を書き散らかしておりましたが、
1つでもおぉっと思っていただければ幸いです。
のぶさん、こんな素敵な演奏会に声をかけてもらってありがとうございました。
これもまたなにかのご縁。またどこかでみなさまとお会いできれば。
(うんちく係兼プレコン編曲:番)

来場者の声

おかげさまで、当日来場者の53%の方から、アンケートのご回答をいただきまして、団員みな、わくわくどきどきしながら、拝読させていただきました。特に、アラフォーという、年齢に焦点をあてた企画は、好評だったようで、とても嬉しかったです。また、アラフォーだってまだまだ若いぞーということが客席に伝わったようで、よかったです。
 いただいたアンケートのうち、演奏会全体についてのコメントを抜粋させていただきました。
 また、ステキな絵付きメッセージもいただきました。ご来場者のみなさま、ありがとうございました。

・40代のおちつき、若さが感じられるまさしくアラフォーの演奏。(吉田)
・“大人の演奏”というより若々しい印象でした。みなさんまだまだ青春!という感じで、これからも頑張って下さい。男性の衣装(黒シャツ黒ズボン)もステキですね♡ (Nakanishi)
・音楽をずっとされていて、プロではなく精進されている方がこんなにいっぱいいることに驚いております。アラフォーな皆様、これからも頑張って下さいね!(curiousruy)
・音楽を続ける情熱を持っているアラフォー世代ってたくさんいるのですね。同世代の一人として心強く感じました。(いえくり)
・同じアラフォー世代として、私も何かできると元気をいただきました!(まっき〜)
・大人の本気魅せられました!! 本当に素晴らしい演奏、楽しそうな皆さんに途中何度か涙しそうになりました。(みう)
・男性出演者の皆様、かっこよかったです♡同じく女性出演者の皆様、ステキでした☆
こーのさんの指揮姿は初めて拝見させていただきましたが、指揮がとてもなめらかで、各パートへの指示などもわかりやすく出されていたように思えます、ただもう少しかっちりなところがあっても良いかなーくらいです。演奏会全体とても良いものであったと思います。ただなぜでしょう、Hr.セクションが全体的に浮いて聴こえてしまったような・・・。ホールの音響の影響でしょうか、もったいないななんて思いながら聴いていました。アンコールも素晴らしかったです。ティンパニ良いですね!とにかく皆様大変おつかれさまでした。素敵な演奏ありがとうございました。(そる)
・ホワイエでビールとかワインを販売したら、大人の演奏会らしかったのに、残念!客席後方を電子機器利用可にされたのは見識。(hosokawa)
・プレコンサートのゴルトベルク室内楽版はとても良かったです。メインプロに入れても良いのではないでしょうか、特に、9, 30の音色は出色と思います。(加藤)
・プレコンサートとアンコールも楽しく聴かせていただきました♫ バッハ好きなので、プレコンの選曲は嬉しかったです。アンコールは戦いを終えた後のエンディングのような雰囲気ですね。(れあ)
・こゆくておなかいっぱいです。10年たったらアラフィフとかやるんでしょうか。クラがえろかったです。けしからんです。低音もステキでした。(くみ)
・電子機器利用可能エリアを設けてくれたのはうれしい。すばらしかった。とても短期間で構成されたオケとは思えない、良い出来でした。さすがアラフォー!低音組がいい仕事をしてました。(のり兄)
・解説文が面白かった。電子機器OK席、よかったです。(やまぐち)
・演奏中のツイートをみながら、さらなる臨場感を味わい、よりいっそう楽しむことができました。実りある40代を過ごして下さい今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました(Tomora)
・プレコンサートが40になるところが笑えました(遠藤)

kansha001

by hideyan

アラフォーのそのあとは

ども、うんちく係のsakoです。
アラフォー当日は公式twitterアカの中で曲目解説をつぶやいておりました。
少しでもお役に立てていれば幸いです。

…で。
プログラムなどでもアラフォーに焦点を当てていたこともあり
その後ってエルガーとブラームスどうなるのよ、と
ごくごく一部の方にたずねられたのでちらっと回答がてら。

ブラームスはアラフォーの終わり頃、43歳で交響曲第1番を作曲、
名声を確立させ、亡くなる直前までウィーンで作曲活動を続けます。
アラフォー後に通い始めたイタリアはかなり気に入ったようで、
亡くなるまで8回訪れ、風光明媚な地で作曲を行っていたそうな。

エルガーはエニグマの2年後に威風堂々(1番)が
英国王エドワード7世に気に入られてからは人気もうなぎのぼり。
最終的に「国王の音楽師範」の称号まで得ます。
しかし、姐さん女房だった最愛の妻、
アリスが亡くなった後、ぱったりと曲を書かなくなります。
それほどまでに奥さんラブだったってちょっとすごいなあ。

さて、われわれのアラフォーのそのあとはどうなるんでしょうなあ…。

20140515-103439.jpg

改めて、ありがとうございました。

おかげさまで、無事にALAPHOの演奏会を終えることができました。まずは、実現に向けて多くの方の支えをいただきましたことを感謝したいと思います。

ALAPHOは、指揮者こーのさんが居なかったら成り立ちませんでした。ALAPHOという語呂合わせでオケを設立したことはご存知かと思いますが、それだけではなくて、こーのさんのスケジュールをおさえられたということも凄く大きいです。出張が多い方ですので、難しいかなーと思っていたところ、たまたま5月のタイミングがよくて指揮をしていただけることになりました。この時点で、私は何か持っているなーと自分でも思いました(笑)

こーのさんに指揮を御願いしたのは、音楽で気持ちよくなれる人だからです。彼が、音楽を奏でることが楽しいと全身で表現しながらチェロを演奏する様は観客を惹き込みます。実は依頼するときまで、彼の指揮は観たことがなかったのですが、きっと大人の音楽を紡ぎだしてくれると確信していました。その結果は演奏会をご覧になった方はご存知のことかと思います。

オーケストラは個々人の力だけでは成立しません。人数が多い分、様々な調整が必要になります。そこは各セクションの世話役の方に、丁寧に調整していただきました。企画オケでは目的意識をもった積極的な方が参加されるし、楽な面はあるかと思いますが、それでもみなが全く同じレベルで考えているわけではないし、初対面の人も多いという状況は楽観視もできません。また、途中、仕事等の都合で出演を辞退される方が多発した時期があり、その際には世話役の方々に奔走していただき、なんとかフルオーケストラのスケールで演奏することが出来ました。また、世話役のお一方は出演できない状況になってしまったにもかかわらず、それでも最後まで世話役を務めていただきました。普段の仕事でもそうですが、あれ宜しく、て言うだけできちんとやってくれる人がチームに居るというのは、とても貴重ですよね。ほんとうにありがとうございました。

また、あまり表には出ない、優秀な会計、広報、庶務のスタッフの方々にも支えられました。企画オケでは、普通のオケとは異なり、赤字だけでなく、黒字も最小限にしなくてはなりません。広報も固定客が居ない分、積極的に攻めて行かなくてはなりません。基本、スタッフは気心が知れた方に御願いしましたが、その中でも気を使って率先して動いてくれる庶務という存在にも甘えさせていただきました。また、事務スタッフだけでなく、技術スタッフにも恵まれました。ステージマネージャー、中継、撮影、録音と、そうそうたるメンバーに御願いすることができました。おかげさまでプロ顔負けのステージを作ることができました。受付スタッフも、twitterで募集をかけたところ、瞬殺で募集枠が埋まるほどでして、みなさんに気持ちを大変嬉しく思いました。ありがとうございました。

そして、最後はもちろん出演者の皆様に感謝したいと思います。私の40歳の誕生日にアラフォー世代で演奏会をやるという、荒唐無稽な企画に参加していただき、そしてそれを思いっきり楽しんでいただき、ありがとうございました。みんなの演奏会終了後の笑顔は最高でした!

Special thanks to
すし処さいしょ http://www.saisho.net
岩手門崎丑格之進 http://kakunosh.in
デリリウムカフェトーキョー http://www.deliriumcafe.jp/tokyo/

プレコンサートもvariationから

ども、なんでも屋のさこです。
実はblogでうんちく書きながら、裏では楽譜も書いておりました(笑
#いや、板の上に乗ったのは完全に計算外だったのですが…w

プレコンサート、当日までのお楽しみでなにも表に出さなかったわけですが、
終わったので情報解禁(というほどの何かがあるわけでもないですが)ということで。

…とはいえ、実はプレコンサートもワタクシ完全な実行部隊でして。
自分の記憶が正しければ、プレコンサートにゴルトベルクをやりたいと言い出したのも
どこの変奏を使うのかも支持してきたのは某こーのさんなので。
アリアとラストは外せないとはいえ、
そこに1と9を選んで1+9+30=40って小ネタまでは普通は挟み込まないよ(苦笑

アレンジにおける楽器のセレクトは一応こちらでやりました。
コンサートの変奏曲2曲だけだとちょっと短いよねというのが発端で、
弦は2曲フルに乗って重労働な方が多いからできるだけ管楽器主体に、という事情もあり。
最初は木管金管プラスCbでやってみようとしたけれど、
ちょっとそれだと音がハマらなかったので、やはりこーのさんの案で
弦楽器も混ざってこういう形になった…んじゃなかったかな。

曲がバロックなので、あまりに突拍子もないアレンジは避けて
出てきた響きが古典的になるように調整してみたつもり…とか、
あと、原曲が鍵盤楽器で息継ぎもへったくれも考えられてないので
そのあたりはちょっと割り振ってみたりとかしてみたかな…とか、
原曲の音だけだとちょっと楽器に対して音足りない(特にラスト)ので
あーでもないこーでもないと悩みながら恐る恐る足してみたよ、とか。
(学生時代にもっと真面目に対位法やっとくんだったよと後悔しまくったorz)

…というのを経て、
アリア:Vn1,2,Vc1,2
第1変奏:Ob1,2,Vc1,2
第9変奏:Fl,Cl,Fg
第30変奏:Fl,Ob1,2,Cl1,2,Fg1,2,Hr,Tp1,2,Tb1,2,Vn1,2,Vc1,2
という編成にてお送りいたしました。

演奏にご協力いただいたみなさま、
時間のない中でいい演奏をしていただいてありがとうございました。
聞いていただいたみなさま、面白がって聞いていただけたなら幸いです。

ありがとうございました。録画公開しました。

演奏会、無事に終了致しました。ありがとうございました。
約一年前にふとした思いつきから始まった企画でした。多くの方に支えていただき、昨日という日を迎えることができました。アラフォーというキーワードに拘りまくって一つの演奏会を出来たことは、とても面白い試みだったと思いますし、来場者の方、中継を視聴してくださった方にも好評だったようで、嬉しいです。また、出演者達も同世代との共演を満喫することが出来たようで、昨日の打ち上げではおおいに盛り上がりました。

今日はまずは終演のご報告とご挨拶まで。感想等については引き続きブログ更新の予定がありますので、今暫くおつきあい下さい。
また、中継の録画がこちらで視聴できますので、ぜひご覧下さい。

ゲネラルプローベ=最後の総合練習

(企画オケとしては)長めの練習期間をとってやってきたアラフォーオケにも、ついにこの日がやってきました。

いろんな意味で大変な曲に取り組んで来たんだなぁ、という感慨。
最後の最後まで、手塩にかけて参ります。

※今回の練習レポートは指揮をしております、こーのさんが担当しております。

最後の練習も「平日の夜」ということもあり、みなさん仕事をなんとか片付けて、切り抜けて、うっちゃって、集まって来ています。
本当にこの駆り立てられるような情熱はすごいです。それがアラフォーになってもまだ燃え盛ってることもすごい。
GP
そうは言っても、やはり都合上、少し欠席や遅刻がある。
これはもう織り込み済みで、ある程度揃うまでは、いるメンツで出来るところを少し集中練習。
こういうことは実はあまりやってきてなかったので、ぶれやすいところ、うっかりしてると怪しくなるところをチェック(★Д★)!

奏者が揃ったところで、さぁ曲を奏でてみましょう。
練習終了。お疲れ様でしたー

・・・途中でなにがあったのか、ちょっとよく覚えていませんが、←
気持ちのよい時間であったと、身体が覚えております。

私は体調を万全に追い込むために直帰しましたけど、TLを眺めておりますと
「店のビールを飲み尽くした」
「ラーメン」「ラーメン」「ラーメン」
「特急で帰る」「シータク使う」
。。。( ゚д゚)

数々の「大人ならでは」の武勇伝が繰り広げられておりました。
頼もしすぎます!( ´∀`)

いよいよ明日!
乞うご期待!

波瀾万丈なアラフォーたち

世間的にはこういう人たちが作曲家像なんだろうなあ、きっと……
と波瀾万丈な方々を書きながらぼんやり思った
うんちく担当のさこです。

でもさ、アラフォーよ、アラフォー。
こんなんばっかりおったら怖いっちゅーねん……。

 

さて、あまり共感したくないけれど…
それでも居並ぶ中ではあまり山谷の少ない方達から。

まず、いわゆる「演奏家・作曲家として成功」していた方たち。
サラサーテやドヴォルザーク、リヒャルト・シュトラウス、オネゲルは
地元で成功してどこにも属さずに活動を行っています。
ベルリオーズは演奏旅行をおこなったり産業博覧会での演奏会をプロデュース。
ブルッフはドイツを出てリヴァプール・フィルハーモニー協会の首席指揮者。
ドビュッシーはレジオン・ドヌール五等勲章を受勲するほどの活躍。
エネスクはフィラデルフィア管弦楽団の演奏会でニューヨークで指揮者デビュー。
それすらも突き抜けてたのがロッシーニ。
パリのイタリア座音楽監督をしていたのが、44歳にして音楽界から引退…(早っ

逆に、成功せずに流転を余儀なくされたのはチャイコフスキー。
結婚に失敗した末にアラフォーのほとんどをヨーロッパを転々とします。
流転まではいかなくとも、病魔に蝕まれて…というのが
ちょうど40歳頃に全聾になったベートーヴェンや
慢性の病弱気質が悪化したパガニーニ。

 

あと、時代的なキーワードとしては「戦争」と「革命」。
有無を言わせず巻き込まれて流転を余儀なくされる方たちも。

ワーグナーはちょうどアラフォー前後に
ドレスデンで起こったドイツ三月革命の革命運動に参加。
亡命先のチューリッヒでローエングリンとニーベルングの指環を手がけます。

第一次世界大戦で従軍していたのがラヴェル。しかも彼は
大戦中に母を亡くし、アラフォー時代はあまり大きな創作はしていません。
プロコフィエフはロシア革命を避けて亡命、
アメリカ・ドイツ・パリと転々とした時代。
同じくストラヴィンスキーも第一次世界大戦と同時にスイスに移住。
パリで『プルチネルラ』初演したりと活躍します。
ラフマニノフは十月革命の真っただ中もロシアに居たものの、
結局革命が成就した後はスカンディナヴィア諸国への演奏旅行にでかけ、
そのままロシアの地を踏む事はなかったようです。
逆にシマノフスキはポーランドの独立を経てワルシャワに居を構えます。

コルンゴルトはユダヤ系であったため、
第二次世界大戦のナチス・ドイツのオーストリア併合によって
アメリカに亡命してオペラ作曲家から映画音楽へ。
コープランドと同じくアカデミー作曲賞を取ります。
同じくユダヤ人で亡命した中にはミヨーも。
ショスタコーヴィチはロシアに居ながら非常に批判的な性格だったため
勲章を受けては批判して…の繰り返し。一応アラフォー時代では
交響曲第5番の成功から名誉を回復してレニングラード音楽院、モスクワ音楽院の
教授をしていた比較的穏やかな時代になります。

 

最後に…アラフォーまでに亡くなられた方も実は多いのです。
モーツァルトからシューベルト、ショパン、シューマン、
ベッリーニ、ビゼー、ウェーバー、ムソルグスキー……。
彼らがアラフォーを超えていたら、
どんな作品を生み出したんだろうなあ…。

…と、思いを馳せながらALAPHOの演奏を聴いて頂くのはいかがでしょうか。
ここまで壊れた(苦笑)アラフォーは集まってないはずな
アラフォーオーケストラの本番まで、なんだかんだであと3日。
お時間あるかたはぜひ足をお運びください。
アラフォーな人たちはどこかしら共感してもらえるのではないかな。

演奏会まであと3日。お楽しみに! >演奏会情報はこちら