…ということが最近の研究で言われている、ハイドンバリエーション。
ブラームスが、楽友協会に勤めていた友人から、
当時ハイドンの作品と言われていたディヴェルティメントの楽譜を
見せてもらって、その2楽章を気に入って変奏曲のテーマにしたわけですが、
ここ20年くらいの研究で実はハイドンの作品じゃない?という風潮に。
説としては
・ヘンデルが作った(…けど、どうやらそれも偽ヘンデル疑惑w)コラール
・プライエルが作ったコラール
・そもそも古くから残されている賛美歌の引用
…と様々。そしてどれも確証が出ていないのです。
どういった由来があるのかがはっきりしないにせよ、
楽譜から出てくる音にはもちろん嘘はなく…
それどころか、とても豊かな世界が繰り広げられていますけどね。
いつか研究が進んで真相がわかるのか…このままわからないままなのか…
そんな鷹揚なあたりは150年前の曲ならではですよね。
まあでも、あんまり作曲家の名前をそのまま出して「●●のテーマの…」って言わないのですよ、そもそも。
だって、曲がたくさんあってどれのことを指しているかがわからないから(笑
しかも、この2楽章、「聖アントニウスのコラール」とすでに楽譜にタイトルがあったので、このタイトルをそのままとって「聖アントニウスのコラールのテーマによる変奏曲」にしてもおかしくない。
……とチラリ。
まあ、ハイドンにこのメロディを使って書かれた曲は存在するので、間違いではないですけどね。