低音フェチ全開でお届けしますw

低音フェチのsakoです。
第四回練習レポートで5弦バスとかについて話してみたものの
イマイチ消化不良ぎみ(笑)なので、いっそがつっと語り倒してしまおうかと。

 

普段、音楽を聞いていてぱっと耳が行くのって
やっぱりメインメロディーだと思うのですよ。
聞いてくれって作曲者がまず主張しているものだし、
それだけにわかりやすく書かれていて感情移入もしやすいことも多いし。

それに比べるとどうしても低音ってもこもこしがちだし
なんかいろんな楽器がうにょうにょしてるからわかりにくい。
オーケストラに使われる楽器で低音域を担当している楽器が意外と少なくて
どうしてもこう華やかさに欠けるというか…。

しかし、やっぱり迫力がほしい時には低音部分の分厚さは必需品。
ブラームスでもエルガーでも、しっかりと威力を発揮しています。

 

…なのですが、ブラームス、
実はテーマの前半のコントラバスから結構良かったり。
迫力とはまた違う、チャーミングな一面が見られます。
(まあ、どうしてこのチャーミングなテーマから
あんなもんやらこんなもんやら出るのかと思うのも事実…w)

疾走感のあるダッダカダッダカというリズムが特徴的な第6変奏では
中間で駆け上がるベースと降りてくるメロディのダイナミックな感じ。
このダッダカダッダカというリズム、グリークのホルベルク組曲の最初や
シベリウスのVn協奏曲終楽章でも見られるのですが、
低音が推進力になってメロディを前に押しやるイメージがあって
だからか低音がきてくれないと若干手持ち無沙汰に聞こえてしまうのは私だけですかねえ(苦笑

その後の第8変奏ではベースとチェロから始まっていろんな楽器に伝播していく
メロディを追うのもまた楽しいです。
低い音と高い音だと同じようなメロディでも聞こえ方が違うんだなーと
いうのがわかりやすい長さもまたポイント。

 

エルガーでは、チューバにコントラファゴットが
コントラバスと一緒に大活躍。
やはりその中でも筆頭は第7変奏「トロイト」。
曲のはじめの方はティンパニがコントラバスと一緒にリズムを刻むので
小気味いい感じなのですが、
しかし中盤になると管楽器が一斉に勇ましいフレーズが鳴り響きます。
(…なんだけど、この変奏曲、
実はぶきっちょな友人を描いたものなのですよ…なぜにこの勇ましさ/笑)

そのままちょっと低音を聴き続けてみると、
第9変奏「ニムロッド」の中間あたりからふわーっと広がっていくフレーズを
支えるコントラバスもなかなか叙情的でいいラインだし、
わちゃわちゃした第11変奏「G.R.S.」のあたりの
高音と掛け合う低音も楽しかったり。

あとは高い音のフレーズが低い音へと受け継がれていくリレーなんかも
オーケストラだと実際に演奏している人の手が
どんどん向って左から右へと移ろっていくので
見た目のおもしろさなんかも感じられるとさらにいいかもしれません。
(第11変奏の冒頭は弦楽器がやってくれるので
わかりやすくてチェックしやすいかと)

 

ちなみに、今回、コントラファゴットの方は
この演奏会のために買ったという猛者。
そしてコントラバスはなぜだかほぼ全員が
最初からマイ楽器は5弦バスというこれまたツワモノ。
気合十分なこと間違いなしですぞ☆


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